鏑木 毅

富士登山競争優勝など山岳マラソンの第一人者。34歳。
職業:群馬県職員


○年間のスケジュール

・年間のピークは4〜8月と10月の国体。そのあとオフ。12月は忘年会などにも多数参加。

・1月から本格的なトレーニング再開。1ヶ月半ぐらいの期間で、心拍数150〜160で90〜120分のトレーニングを
 週3〜4回。ロードが中心。後半期にはアップダウンのあるところを走り、山への準備。


○トレーニングの工夫

・登り対策:群馬県庁30階を階段で登る。昼休みに3往復。ジムのステップマシン、クライミングマシン。
 距離よりも心拍数重視。

・土日の場合、1日ハードにすると筋肉が疲労して2日目の強度が下がる。
 1日目は登りだけ頑張って、下りを流すなどして筋断裂を防止する。

・心臓に負担をかける。足が疲れたら、水中ウォーキング。週7日のうち、6日は心臓に負担をかける。

・草津、乗鞍岳。まず上に車で行って自転車を置いてくる。そのあと車で下ってから、ロードで登って、
 上からは自転車で下ってくる。下りでの足の負担を防止。

・通勤ランは10キロ。朝はゆっくりで心拍数140程度。帰りは日によって回り道して距離を長くする。
 10〜40キロ。荷物を背負っているので、スピードが上げられず、身体への負担が少ない。

・国体登山で踏査があるので地図読みもする。(オリエンテーリングよりはずっと単純だが。)

・富士登山競争に備えて、県庁30階(200m)を15回往復で同じ登距離(3000m)をこなす。

・1日に2回富士山に登る。まず吉田口から山頂まで登って、御殿場口に降りて、
 登山駅伝の4区地点から再び山頂に上って吉田口に降りる。


○オリエンテーリングと陸上の違い

・今日1日(勢子辻の微地形地帯)走っただけだが、かなり違うと思う。走り方が違う。
 陸上ではけり足の筋肉が必要。オリエンテーリングは足の安定性が必要。

・足の筋肉のつき方も違う。陸上はハムストリングス。山岳は足の側面の筋肉、太ももの前面、ふくらはぎが必要。
 オリエンテーリングは現時点ではどの筋肉が必要かまだ分からない。

・山岳をはじめて数年かけて筋肉のつき方をつくりなおした。大学時代の5000mベストは14分57秒。今はこのタイムは出ない。
 今走れば多分15分後半ぐらい。最近タイムを計ったことは無いし、陸上的には遅くなっているから計りたくない。


○モチベーションの維持


・大学時代、箱根駅伝に出場できなかったコンプレックス。日本で一番になりたいと思って、山岳に取り組んだ。


○食事

・サプリメントを取り入れている(ビタミンやミネラル類)。しかしずっと続けているとメンタル的に持たない。

・ 長距離(2時間)走った後は、30分以内にアミノバイタル、オレンジジュース、クエン酸を摂る。1時間以内に食事をとる。

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